希望と媚薬

『愛の反対は憎しみではなく無関心です/マザー・テレサ』 『批判書いてる間は俺の事を考えてる。だから俺の事好きなんだなって変換してます/手越祐也』

「永遠」に「Forever」


唐突だが、私は自担に対するテーマソングを、
担当Gのなかであげるとするならばこれという一曲がある。


それはタイトルにある通り「Forever」*1だ。


歌詞を見て貰えばわかるように、
君となら「永遠」でいられるという無償の愛すら感じさせるラブソング。

私にとってはつまり、Yuya my precious baby
ということになるのだろう。

NEWSの楽曲はずっと好きだったので、
「Forever」も好きな曲ではあったけれど、
ただ好きなだけでサラッと聴けてしまう曲だった。

手越担になるまでは。

誰かを好きになるということは、
好きな曲に誰かを重ねるということでもある。


私は「わたしのアイドル」に、この曲を重ねてしまう。


この曲の歌詞で私がいっとう好きなのは、

「どうかいつも元気で 笑っていて欲しい
どんな悲しいことも 起きないように」

という一節だ。

これまでも何度も願ってきたことであり、
これ以上の願いを抱かないようにという自戒でもある。


絶対に絶対に絶対にどんな悲しいことも起きないでほしい。

けれど、アイドルでいること自体が悲しいことになってしまったら。


私がいつまでもその想いを拭い去れないのは、
「心の真ん中」に「Forever」と
隣り合わせになっているもう一曲があるからだ。


それが「永遠」


アイドルの曲を聴いていると、
「これを自担に歌われたらしんどいなぁ」
という一節に出会うことが往々にしてある。

それは時に最高の褒め言葉でもあるのだが、
次にあげるのはそのまま言葉通りの意味で"しんどい"

「永遠などないとわかってる
それでもまだ願ってしまうのは」

これを、自担の声で聴いた時の衝撃を多分私は忘れられないだろう。

後に続く(baby baby you're my forever)は、
やはり(baby baby yuya my forever)になるのだろうが、
私はこの曲を「わたしのアイドル」に重ねたくない。


「永遠」

この曲がカップリングとして出た時期、
私の身近な人の自担はアイドルとしての生を終えることを決めた。

心臓が止まりそうになりながら、
「聴いて」と連絡したのをよく覚えている。

どうか忘れないで誰よりも
君を愛する人がいたことを

その「君を愛する人」だった相手に対して、
残酷なことをしてしまったのかなと今ならば想う。

だけど、どうしてもその人の為の曲だと思ったし
泣ける為のスイッチになればいいと思った。


相手が、アイドルオタクとして一番に愛していたその人のことを乗り越えられたのは今年のことだ。

受け入れらたつもりで、出来てなかったんだよねという人は
「やっと好きでいて苦しいままでいいんだ」と思えたと
未だにアイドルオタクとして新しい愛を追いかけている。


それでも誰かや何かと比べられるものではないのだ。

客席からステージを見る時に、その姿を探してしまう。
いないはずの歌声を再生してしまう。
わずかな片鱗から想起するあの輝きが胸に刺さる。

忘れられるわけがない。

埋められたり、替えが効くものではない。


なぜなら、人間だから。
たった1人のかけがえのないあなた。

その1人の人生の一部を全てかのように見ている。


その1人がアイドルとして生きるのを辞めてしまうこと。
人生の一部だと切り離す決意を、目の当たりにした時から、

どれだけ好きでも、どれだけ心を賭けていても

終わる時は終わる。

それは全部知らないところで行われるし、

それを告げられるのはいつも突然。


心のどこかにいつもある「無力感」

それを曲として表すならば、私にとっては
この曲になるんだろうと思った。


NEWSの曲にはいつも「希望」があるけれど、
この曲においてはそれを見せないでほしいと思ってしまう。
苦しいままでいたいのだから、放っておいて。
それが出来ないのならずっとそこにいると約束してよ、という。



私は元来とてもネガティブな人間だ。

ガスやバス見れば爆発を思うし、包丁を扱う時は誤って指を切ったシーンが浮かび、
白線を見れば黒線部分に落ちたら死ぬと想像するくらい
いつも「最悪のパターン」を想像してしまう。

だからこそ真逆のポジティブに変換できるし、
その変換力は手越くんを好きになってから、
爆発的に上昇したと思う。
ある意味では、気づかせてくれたのだとも言えるのかもしれない。

その両方が浮かぶならば、ポジティブなことしか口に出さない。

良い面と悪い面があるならば、良い面を見る。

好きだからこそ嫌われてしまう要素が分かるならば
好きだからこそわかる好きな部分だけ発信する。

「手越担として」発言するならば、
そうしようと思ってこれまでやってきた。


だけど、「永遠はあると思いますか?」
そう聞かれたら私は考えるよりも先に
最悪のパターンをフラッシュバックさせるだろう。



「永遠ってやっぱりないものですか?」

以前このような質問を頂いた時に、
私はこう答えている。

正直にいうと私は永遠というものを信じていません。
自分の気持ちさえ明日どうなるかなんて分からないのに、永遠なんて果てしないように思えます。
私にはこのグループがこのメンバーでなくなったら、
また永遠を信じなくなるだろうなというグループがいくつかあって
今年またひとつそのグループからメンバーが1人抜けました。

でも一回きりしかない人生で、
たった一人しかいないその物語の主人公の選択をどうこう言うことは出来ないし、
それで辛く苦しい思いをしないですんだり、
自分らしい生き方が出来るのなら、
その世界を去るのはその人の自由です。

私が永遠を信じられないし、信じていないのは、
質問者さんと同じように怖いからです。
そう、怖いんです本当は。

絶対消えないでほしいし、ずっとNEWSでいてほしい。
ずっとずっとこのまま私はステージの上に立つ手越くんを見ていたい。
どこにも行かないでほしい。

でも私はこの怖さを失いたくはなくて、
だって自分の大好きなものがずっとそのままそこに在ってくれるなんて思ったら、
それが当然なんだってその大切さを忘れてしまいまそうだから。


ずっとこの怖さから逃げられないのだろうか、
そう思いながらもその怖さを捨てたくはない。
この矛盾はそのまま私にとっての「永遠」と「Forever」のようだ。


今年の初めに慶ちゃんが少年倶楽部プレミアムを
病欠した時の心臓に爪を立てられたような心地。

ゲストコーナーはまだしもプレミアムショーは
どうしても見ることができなくて、
その月最後のKラジコヤシゲ回にて
シゲちゃんが「まっすーが"3人ってNEWSじゃないよね"って言ってたんだけど、俺もそう思ってて。NEWSは4人がやっぱり…居心地がね」

って言ってたのを聴いてやっと見ることができた。

けれど結局その1回しかまだ見られていないし、
今後も積極的に見ることはないんだろうなと思う。


誰かを好きになるっていうのは自分の中に新しい世界を創ることだから、
誰かっていうのは世界と同義だし、
その誰かがいなくなったら一つの世界が消える。

世界が終わってしまうその感覚は、
どうしても誰かがいなくなるのを実際に
味わってないと分からないんだろうなと思った。

というか思わないと信じられなかった。
誰かがいなくなることを望む人達がいることが。


本気で世界を終わらせることを願うなら、
それは誰かの世界を消すことと同じことだと何故分からないのか。

相手から自分が見えないところで、殴っている対象が
永遠にそこにいてくれるなんて保証はどこにもないのに。


そんなふうに簡単に疑いもしない「永遠」が羨ましかった。ある意味では。



手越くんの「生きてる」ところが好きだと思う。

この「生きてる」にはただ存在しているという意味だけではなくて、
沢山の意味が含まれてるけどたった一つ抜き出すなら、

「今」ここに、目に見える場所で目の届く範囲で、命を燃やして輝いてくれていることになるのかもしれない。

目に見える場所、目の届く範囲、私の居場所である客席。

コンサートでの手越くんは、本当にキラキラしている。

手越くんが歌って踊るたびにキラッキラッて何か舞ってるみたいで、
あぁこれが生きてることの輝きそのものかと思う。

手越祐也として生まれてきて」
私はこの言葉を杭のように打ち込んでいる。

「どうかいつも元気で笑っていてほしい」
それ以上の望みを持たないようにしているのは、
手越祐也」としてたった一度きりしかない人生を、
アイドルとして生きてくれるのなら決して後悔してほしくないからだ。

言葉が傷つけるためにも救うためにも使える武器であるように、
世間が決めたアイドルとしての正しさ、矜持、それを尊いとする気持ちを心から理解できる自分と、
正しくなんかなくたっていいし、矜持とかどうだっていいからステージの上に立っていてほしいって願ってしまう自分、
どちらも愛でコーティングした凶器なんだろうと思う。

命が限りあることは分かっているのに、
アイドルとしての生に永遠を望んでしまうのは何故なのだろう。


「永遠などないとわかってる」のに、
「本気で大切に感じている」


確かに存在する二つを抱えながら、
いつまでも迷いながら、それでも誓いを立てる。


手越祐也という人間がたった1人しかいないのなら、
手越祐也というアイドルの生き方もたったひとつしかない。


ならば、アイドルとしてのあなたの一生を愛そう。


アイドル手越祐也のファンへ向ける笑顔。
その笑みがどれほど愛おしさに満ちているか、
これ以上ないというほどの幸せに溢れているか、
輝きを放っているのか、知っているから。

できれば、その笑顔をもっと永く
その視線が向かう先から見ていたいと思うから。
誰も世界が終わることを自ら望まない未来が来るように。


うかいつも元気で、笑っていてほしい。


この願いも、どうしようもなくきっとずっと私の永遠なのだ。